ジンってどんなお酒
どうぐばこには、日本各地から取り寄せた選りすぐりのジンが並んでいます。
実はジンのルーツは「薬」とのこと、ご存じでしょうか。
ジンに欠かせないジュニパーベリーという小さな実。
松の葉や森を思わせる、すーっと爽やかな香りを持つ植物です。
このジュニパーは、昔のヨーロッパでは身近な薬草のひとつでした。
13世紀の文献には、ジュニパーベリーをワインなどで煮て胃の不調をやわらげたり、消化を助ける、腹痛や体の痛みをやわらげる薬として薬局で売られていたという記録があります。
当時「生命の水(アクア・ヴィテ)」とも呼ばれていた蒸留酒も、もともとは嗜好品というより薬のような存在。そこへ木の実や種、ハーブなどを漬け込み、その力を取り出そうとしていました。
これが今でいうボタニカルを使ったお酒の原点です。
これらはあくまで当時の医学で「効く」と考えられていたもの。現在のジンにこうした治療効果がある、という意味ではありません。
こうした文化から生まれていったのが、現在のジンの祖先とされるオランダなどネーデルラント地方の「ジュネヴァ」。はじめは薬用としての側面を持っていましたが、だんだんと飲んで楽しむお酒へ変化を遂げていきました。
17世紀頃にはイギリスにも広まり、「Genever(ジュネヴァ)」という名前が短くなって、Gin(ジン)と呼ばれるようになっていきました。
このような歴史から、ジンと呼ばれるお酒にはジュニパーベリーを使用していることが決まりとなっています。
そこに柑橘やハーブ、スパイスなど、さまざまなボタニカルを組み合わせて蒸留したものがジンとして楽しまれています。日本のクラフトジンなら、山椒、柚子、クロモジ、お茶、桜、ヒノキなど、香りのよい植物が使われていることが多く、店主は特に山椒やヒバ、モミなどの森のような香りがするジンに目がありません!!
また、蒸留家や蒸留方法によってもその香りはさまざまで、季節や年度によっても一本一本個性があります。
このようなジンのことをどうぐばこでは「香水」と表現しているほど。気になる一本を見つけたら使われているボタニカルにも注目し、ぜひその匂いを試してみてください。